西アフリカから中央アフリカの原産で古くからなじみの深いPythonです。驚くとBallのように丸くなることからこの名前がつきました。CBのこのPythonはUSでもBestPetとして非常に人気があります。日本ではあまり状態のよくない個体が大量に安価で出回り餌を食べない等、難しいと言われる場合もありますがちゃんと管理された個体はまったく別の種と言っていいほどです。
もちろんハンドリングも問題ありません。色々な色彩・模様の変異個体が固定されており当社ではNORMALからPIEBALDまでを取り揃え、初心者の方から繁殖を目指す上級者の皆さんまで楽しんでいただけるでしょう。ご期待ください。
ボールパイソンの色彩・模様変異について
ここ2〜3年の米国でのボール人気はますます高まり、そのマ−ケットの大きさから多くの有名ブリ−ダ-が競って新しいミューテイションの作出に努力しています。原産国の中央アフリカ諸国でのファーミング事業が軌道に乗ってきたこともあり、突然変異で生まれた個体が選別されブリ−ダ-達の手元にとてもいい状態で届くようになった事も大きな要因でしょう。変わった個体を競って買い集めラインブリードによって遺伝の状態を検証していく為です。これらの個体はとても高くアフリカから出る時点で既に$10,000〜$100,000で取引されていますので間違っても日本には入ってきません。ブリ−ダーはこれらの個体を育てて子供を取り、さらにその子供を元の親に戻し交配する事によって遺伝を検証しつつ、既存の検証済みの変異個体と掛け合わせる事により新しい自然界には存在しないであろうス−パ-変異個体を創り出していくのです。(一般に言われるように見た目の似ている物同士を掛け合わせる事によって固定をする所謂選別交配は殆ど行われていません。)
殆どのプロジェクトが10年掛かりです。本当に好きな人しか出来ませんし、それが商売になる米国のマ−ケットには驚かされます。成熟した大きなしかも公平なマ−ケットの中での成功は努力と情熱に見合った賞賛と尊敬を受けると共に家まで建ってしまうのです。
2001年は幾つかの大きなニュースがありました。成功と失敗 経験と努力と運?でしょうか。
スノー この変異はアメラニスティック(アルビノ)とエクザンティック(黄色素欠損)の2つの色彩変異のダブルホモでボアコンのスノ-と同じ考え方で創られた純白(白の濃淡による模様は残る)の体と紅い眼を持った大変美しい変異です。
Jolliff Strain Snow やや黄色が残るのでアルビノと変わらない?と言われてしまった悲劇のダブルホモ。彼のラインのAxanthicの人気もがた落ち。人事ではないです。
Snake Keeper Snow 反対に殆ど黄色が発色していない白いSnow(あたりまえですが) これなら苦労が報われます。ダン&コレッティ おめでとうございます。
他にもス−パ−パステルとスパイダ−でバンブルビ-(NERD&FREEDOM BREEDER) や プラチナの優性遺伝検証(ラルフ デ−ビス)等ほんとに眼が離せない1年でした。今年も彼らは皆を驚かせるでしょう。当社も早く仲間入りしたいなァ〜。
Peter Kahl氏 によって遺伝による再現性が検証されたBallの最高峰。色彩・模様変異で薄い黄色の地肌とパイ化(部分白化)した純白のコントラストは必見です。Ballの多様なミュ‐テイションの中でも群を抜く変異です。Albinoが少しずつポピュラ-になってきた今、誰もが夢見るパイオ−ナ-へただ待つだけでなく自分で作り出す事が出来たらどんなに素晴らしいでしょう。ヘテロ、ポッシブルへテロも供給いたします。
VPIの代名詞 クラウンボ‐ルパイソンが当社のBall Projectに加わりました。世界に12匹その内9匹がVPIの所有という超レア種です。皆さんもBall Python Manualの写真を見た事があると思いますが黄色の地色にブラックストライプ、とても上品でクラウンの名に恥じない色彩・模様変異です。1.1のホモと0.2のヘテロというVPI以外では最大のコレクションによりスタ−トいたしました。日本への上陸は2002年夏?
T+Albino(タイロニ‐ズポジティブ)又はXanthic Albinoとも呼ばれるとても綺麗な色彩変異です。アルビノのコンディションではありますがタイロニーズがポジティブである事により暗色の活性が促進された結果生まれた変異、と言う事になりますが何回説明を受けても???(基本的な知識が足りないようです。)となっています。地色は濃い黄色で成長にしたがい薄くなっていきます。又、黒い模様のところが紫でこれも成長にしたがい薄紫に変わっていきます。眼は深いピンクでルビーアイといったほうが良いかもしれません。VPIのビデオの中でトレーシーが私の一番好きなモルフと言っているのが理解できるのではないでしょうか?USでも繁殖サイズのホモのペア-を持っているところがなく、よって供給も非常に限られています。ホモは2003年から、ヘテロは2001年からの販売です。
黒色素を持たない色彩変異で白と黄色の体に赤い目をしたとても可愛いボ−ルです。供給量が少しずつ増えて値段もこなれてきましたが、やはりボ‐ルはボ‐ル、1年に4〜7個位しか卵を産まないので高値安定は仕方の無いところ。ヘテロはかなりお求め安い値段になっていますので自信のある人はトライしてみたら?
黄色色素を持たない色彩変異でAlbinoとの組み合わせでSnow Ball Python のキ−としての人気は年々高まっています。Boaでのアネリ−(赤色素を持たない)に当たる訳ですがBallはアネリ−(Unproven)が別にありややっこしくなっています。幾つかの系統が知られており同じ系統同士を掛け合わせなければAxanthicが生まれないので当社はVPIラインだけを扱っています。今年はJolliff Strain と Snake Keeper Strainを使ったSnow Ball が誕生しました。ますますこの変異の人気が高まるでしょう。値段的には高値で安定してしまっていますが5年後くらいにはAlbinoと同じ位には落ち着くでしょう。
明るい黄色からオレンジ色の地色に黒(一部が色抜けした)の模様が入るとても綺麗なBallです。今のところ優性遺伝の色彩変異という事になっていますが模様も遺伝するように思います。優性遺伝なのでヘテロでもこの変異は発現する為(Pastel Jungle X Normalで50%はPastel Jungle)特に♂が高かったのですが去年Super Pastel Jungle(Pastel X Pastel から生まれたHomoのPastel)が作出されてからは♀の人気も高まっています。F2、F3と綺麗になっていくでしょうからとても楽しみです。値段的にもこなれて今年のお買い得はPastel Jungleにきまり!
より黄色くより黒い1ランク上のパステルジャングルでNERDのオリジナルストレインです。成長に伴う体色の黒化が少なくいつまでも楽しめる秀逸な系統と言えるでしょう。値段が高いのが玉にキズですが2〜3年待てば手が届く?
毎年かなりの数のWC・FHのGhost が入荷しますがどうやら全てのGhostは完全に独立した色彩変異のようです。戻し交配やHetの兄弟での掛け合わせでは単純劣性遺伝が証明されていますが血の繋がりの無いGhost同士の掛け合わせではGhostは出てきません。今のところBallの全ての色彩・模様変異は野性下又はファ−ムで生まれた変異個体の再現の証明に過ぎないので(NERDのリュ−シは例外として)比較的多く生まれる変異(同じように見えるだけですが)については今後もこの様な事が起きるでしょう。BoaではOriginal Strain(Peter Kahl と Sharp Strain (Brian Sharp)のAlbinoがLeoではRainwaterとTremperのAlbinoが互換性の無いものとして有名です。繁殖を考えている方は必ず系統を確認してください。